健康なひとにとっても決して他人事ではない浮腫(むくみ)。
あなたの普段の臨床でも浮腫(むくみ)を見受ける機会は多いのではないでしょうか? 今回は、多くのひとが悩みを抱える浮腫に対して、アロマを活用した軽減方法をお伝えします。 【まず、浮腫とはどういうものか】 浮腫は大まかに「全身性」と「局所性」に分類され、 「全身性」は左右対称が多く「局所性」は限局した部位に発生するという特徴があります。 【浮腫が起きる主な原因は下記の5つ】 ①毛細血管内圧が上昇 ②血腫の膠質浸透圧の低下 ③毛細血管の透過性の亢進 ④リンパ管閉塞 ⑤低アルブミン血漿 浮腫は、血管内外の電解質バランスが崩れて圧が変化することによって引き起こされます。 アレルギー反応や術後の浮腫は局所に生じやすい一過性であることが多いですが、ときには腎臓の機能低下や低栄養状態が原因の場合もあるので注意が必要です。 【アロマを用いて浮腫を軽減する2つの方法】 ①リンパドレナージ まずは、アロマを用いたアロマトリートメント。 最近では一般的になってきましたのでご存知の方も多いかと思います。浮腫がある部位にアロマトリートメントを行うことで、皮膚から直接的にアロマを浸透させていきます。 身体に浸透したアロマが細胞内代謝を活発にすることで浮腫の軽減につながります。 アロマの精油の中でも、特に浮腫に効果的と言われているのがラベンダー。 ラベンダー精油の主要成分である”酢酸リナリル”が大きな役割を果たします。 酢酸リナリルは、ヒトのエネルギー源を作り出すサイクル(TCAサイクル)に関与する主成分です。生体内の代謝促進に働くと言われており、代謝の活発化による浮腫の軽減が期待できます。 ②内臓器官を綺麗にすることによる浮腫軽減 生体内の代謝が起きる場合、タンパク質や脂質などの栄養素や酸素を利用した化学反応が起きています。生体内の代謝が行われると身体内に老廃物が発生します。老廃物は血液によって身体全体に流れていきますが、臓器(肝臓や腎臓)によって身体に流れている老廃物を綺麗にしています。 しかし、その内臓器官に大きな負担やストレスが加わると老廃物の処理が難しくなり、 浮腫が起きてしまいます。 そのため、内臓器官への負担軽減や回復を目的にアロマを活用します。 入浴時の浴槽にアロマを入れて、全身からデトックス効果のある成分を浸透させる方法や、アロマの香りを嗅ぐことで呼吸器から取り込む方法によって内臓器官への負担を軽減する効果が期待されています。 【浮腫に特に効果的な精油は下の3つ】 ・ベルガモット ・プチグレン ・ラベンダー 上記の3つの精油には先ほど説明した酢酸リナリルが特に多く含まれているため、細胞内代謝を促して浮腫が軽減できます。また、美容や脂肪の燃焼など健康促進にも大いに役立つ精油です。 臨床においてアロマを活用することで、今までと異なる視点でのアプローチが可能となります。 患者様に提供できる引き出しを増やすためにもアロマのことをもっと知ってみませんか? 【セミナー情報】 アロマセラピスト養成講座 ~現場で使えるアロマリハの技術~ 日程:5月19日(基礎編・イントロダクション) 7月8日(神経血管編) 9月8日(リンパドレナージ編) 11月17日(応用編・整形疾患へのアロマ) 時間:10時~15時 会場:熊本県熊本市北区龍田町弓削867-1 リハビリセンター smile-スミレ–光の森 募集:医療従事者(定員40名) 受講料: 単発でのお申し込み 12,000円 全4回のお申し込み 40,000円 お申し込み:入力フォームよりお願いします。 https://ssl.form-mailer.jp/fms/beed04ef563152 ここをクリックして編集する.
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